台湾旅行2日目　台風当日 - 私たちは全力集団です。

　ホテルの窓から表をみたら昨日よりも天候が悪化している。朝のニュースはみんな台風。日曜日だからか台風だからか。今まで見てきた台北の景色とちょっと違い、人も歩いてなけりゃ車も走っていない。こりゃホテルから出るときにフロントの人に引き止められちゃうかもな、と思ったけど。気持ちよく送り出してくれた。ホテルの道路に面する窓ガラスには、昨日見なかったガムテープでバツの字補強があった。か、風が強くて傘が差すことができないっ。

　今日の朝ごはんは善導寺站近くの「阜杭豆漿」で。豆漿は豆乳と同じだと思うけど、砂糖が入っていて甘かったり、熱かったり、冷たかったり、いろいろバリエーションがある。そこに揚げパンを突っ込んで食べるのが地元流らしい。うん、みんなやっているな。パイ生地に挟まった卵とか油條とか。メニューに悩んでいたら、近くに居たお兄さんが親切にあれこれ教えてくれた。日本語で。秋田に留学していたらしい。謝謝。

　台北車站まで来てみたけれど、地下鉄以外は全滅。新幹線、台湾鉄道ともに「停開cancel」の文字。家人のiphone4で天気予報を確認すると、台風の影で台湾島が見えなくなってしまいました。人が居ない站も珍しいので写真を撮りまくり。屋根から雨漏りあり。

　こんな豪雨だから屋内で楽しめるところにと思って、中正紀念堂近くの南門市場に出かける。今までも金峰魯肉飯を食べにくるたびに前を通りかかっていたけど、月曜日はお休みだったので突入できなかった。旅行の度に月曜日来る確率が高いことを知った。
　市場内は専門店がぎっしり集まっているので、歩いていると色んな店先が目に映るけど、海外旅行客が買える品物は少ないかな。夕飯の素材とか、そういう種類のもの。ここでもまた謎の女性に声をかけられて話を聞いていると、「ここの金華ハムは生はだめ、スープにしたほうがウマい」とか「マンゴーの干したやつはフィリピン産よりもお買い得」といかにも南門市場コンシェルジュのようだが、この女性も日本の美術大学を卒業しているよう。お陰で良い買い物ができました？！干しマンゴーと金華ハム、香ばしい肉紙を手に入れた。

　中正紀念堂の近くに来ると必ず寄る店、金峰魯肉飯。豚バラ丼と一言で書いてしまったが、言葉に言い表せない台湾が凝縮された味。ぜひ台北で食べたい。横浜中華街などにも魯肉飯と名乗る菜単はあるけれど、味が違う。やっぱり台湾にしかない味。鳥手羽と蛤のスープ、今日のは急ごしらえだったのか生姜の味が弱かった。3品頼んで120元（320円）。

　「8月5日に汚水管の工事をするでね。車を停めないでちょ。」って意味だと思う。

　オサレな喫茶も台風のせいで台無し。ガムテープで補強、飛散防止でしょう。ガムテープはどの国でも便利。

　中正紀念堂も今日はお休み。前に政治的な工事で封鎖されて入れなかったこともあったが、今日は台風で入れなかった。
　雨と風がだんだん強くなってきたので、ホテルに引き返して作戦会議。ってか、一回寝に戻ったといったほうが正しい。食べて、歩き疲れたのでベッドで２時間くらい休んだ。

　家人のお勧めで新規開拓です。ガイドブックに載っていた小龍包のお店。六張犂站から市政府站の方向に歩いて5分くらいに「明月湯包」があります。鼎泰豊みたいな大きな店ではないですが、味はしっかりジューシーな肉汁がたっぷり。お値段も良い。小龍包２段食べちゃった。僕は鼎泰豊よりこっちが好きだな。
　前も書いたかもしれないが、こういう店舗や一部屋台では全メニューが載った注文表の横に数字を書き込むと料理を持ってきてくれる。漢字を読んで想像を膨らませながら料理を待つのも楽しみである。

　ご近所の臨江街夜市。夜市も壊滅状態。人の行き来はあるのは、夜市を楽しみにして来た観光客だと思われる。ちょっと雨が弱まったみたい。

　どこかに魯肉飯はないかなーと彷徨うとここにもあった。飛び込みで入った「多多魯肉飯」。本日2杯目でございます。25元（70円くらい）でドンブリ一杯食べられる。金峰の魯肉飯より脂身が多い気もする。

　歩きつかれたので初マッサージ。下半身30分で300元。店内には女性店員しか居なかったので、この人らがやってくれるんかなーと思ったら、先生登場。アメフトやってそうなごっついお兄さん。家人と並んで施術されたが、家人にも体格の良いお兄さん。痛い気持ち良い痛い気持ち良い。楽になったみたい。後からガイドブックを読み直すと何か書いてあった「痛いときは痛いと言おう。年々トラブルが増えている。」僕もNoと言えない日本人だった。