日本橋三越「土門拳の昭和」

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 家人が知り合いから招待券を譲り受けたので観に行ってきた。写真は何処かで観たことがあるけど、名前は知らなかったレベル。チケットの画がとても印象的で、昭和十何年に撮られた前髪が一直線に切りそろえられた子供達が飴細工おばちゃんを取り囲んで食い入る様に見ている写真。戦前戦後あたりの写真が多く、白黒。どれも生活のニオイがして良い。単なるスナップじゃなくて記憶となる写真はどうやったら良いのかと考えさせられる。作者が故人となった写真展はネガを焼き直して大きなパネルなどに展示する物だが、ヴィンテージプリントという作者自身が焼いた写真まで展示されていた。昭和10年20年の話なのにプリントは全然色あせていない。なんでだろう。魂が乗り移ったみたいみたいでした。
 僕も昭和に戻りたかった。今が嫌とかじゃなくって、ご近所付き合いだとか、物とか、場所とか。
 普段からカメラを持ち歩いていても人物写真は難しいですね。家人にも逃げられてしまうし。